本記事では、SDカードにラズベリーパイのOSをセットアップする方法を説明します。
セットアップの流れ
SDカードセットアップの全体の流れは以下の通りです。
1.SDカードをフォーマットするためのソフトをインストールする
2.SDカードをフォーマットする
3.OSをインストールするためのソフトをインストールする
4.OSをインストールする
セットアップできたSDカードをラズベリーパイのSDカードスロットに挿して、ラズベリーパイの電源を入れれば、ラズベリーパイが立ち上がるはずです。
では、順番に説明していきたいと思います。
SDカードフォーマッタのインストール
まずは、準備したSDカードを初期化して、白紙の状態に戻します。
この初期化のことをSDカードを「フォーマット」すると言います。
WindowsやMacのOS自体が持っている機能を使ってSDカードを「フォーマット」することができるのですが、念には念を入れて、SDカード「フォーマット」専用のソフト、SDカードフォーマッタを使って「フォーマット」します。
SDカードフォーマッタをインストールします。
SDカードフォーマッタは、SD Assosiationという、SDカードの規格を制定している団体のホームページで無料公開されています。
SDメモリカードフォーマッタ―
SDメモリカードフォーマッターは、WindowsとMacに対応しています。
詳細は「システム要件」を確認してください。
SDカードフォーマッタのインストール(Windows)
ページ下方の「Windows用ダウンロード」リンクをクリックして、SDメモリカードフォーマッタ―をダウンロードします。
ユーザーライセンス規定が表示されるので、最下段の「同意します」をクリックします。
ZIP圧縮ファイルのダウンロードが開始されますので、ダウンロードが完了したら、
ダウンロードされたファイルの場所を開きます。
ZIP圧縮ファイルを右クリックして、「すべて展開」をクリックします。
「展開先の選択とファイルの展開」ウインドウが表示されますので、展開先のフォルダを確認して、「展開」をクリックします。
ZIP圧縮ファイルが解凍されます。
展開されたexeファイルをクリックして、SDカードフォーマッタをインストールします。
SDカードフォーマッタのインストール(Mac)
後日追記予定
SDカードのフォーマット
SDカードをフォーマットします。
まず、フォーマットしたいSDカードをSDカードスロットに挿入し、先ほどインストールした、SDカードフォーマッタ―を立ち上げます。
SDカードスロットに挿入する
フォーマットしたいSDカードをSDカードスロットに挿入します。
PC本体にSDカードスロットが装備されている場合は、そのスロットに
PC本体にSDカードスロットが装備されていない場合は、SDカードリーダーをPCのUSBポートに挿し、SDカードリーダーにSDカードを挿入します。
SDカードフォーマッターを立ち上げる
SDカードフォーマッタ―を立ち上げると、上記のようなウインドウが表示されます。
ここで、
1)フォーマットしたいSDカードのドライブ
2)フォーマットの方法
を選択して、「フォーマット」ボタンをクリックします。
フォーマットするドライブの選択は、SDカードを挿入しているSDカードスロットのドライブを選択します。
間違ったドライブを選択すると、最悪の場合、そのドライブに保存されているデータがすべて消去されてしまいますので、ここは細心の注意が必要です。
エクスプローラを別ウインドウで開いて、SDカードがどのドライブとして認識されているかを確認することで、間違ったドライブ選択を防止しましょう。
フォーマッオプションは、「クイックフォーマット」で構いません。
これらを選択したら、ウインドウ右下の「フォーマット」ボタンをクリックします。
すると、フォーマットの確認ウインドウが表示されるので、「はい」をクリックします。
フォーマットが終了すると、このような画面が表示されます。
「OK」をクリックして、SDカードのフォーマットは終了です。
Raspberry Pi Imagerのインストール
SDカードのフォーマットが終わったら、つぎはSDカードにラズベリーパイ用のOSをインストールします。
ラズベリーパイ用OSのインストールには、「Raspberry Pi Imager」を使用します。
Raspberry Pi Imagerとは
Raspberry Pi Imagerとは、SDカードにラズベリーパイ用のOSを書き込み、ラズベリーパイが起動できるように設定するためのソフトウェアです。
Raspberry Pi Imagerを使えば、ラズベリーパイ用SDカードのセットアップを簡単に行うことができます。
Raspberry Pi Imagerは、Raspberry Pi 財団がホームページで無料で公開しています。Windows、Mac、Ubuntu用があります。
以下にWindows用とMac用のRaspberry Pi Imagerのインストール方法を説明します。
まず、Raspberry Pi 財団のRaspberry Pi Imagerダウンロードページをクリックします。
Raspberry Pi Imagerのインストール(WIndows)
Raspberry Pi Imagerダウンロードページの「Download for Windows」リンクをクリックして、Raspberry Pi Imagerをダウンロードします。
インストーラのダウンロードが開始されますので、ダウンロードが完了したら、
ダウンロードされたインストーラをダブルクリックして、インストールを開始します。
Raspberry Pi Imagerのインストールウインドウが表示されますので、右下の「Install」ボタンをクリックします。
インストールが開始されます。
インストールが完了すると、「インストール完了」ウインドウが表示されますので、右下の「Finish」をクリックすると、Raspberry Pi Imagerのインストールは完了です。
Raspberry Pi Imagerのインストール(Mac)
後日追記予定
Raspberry Pi OSをSDカードにインストール
Raspberry Pi Imagerのインストールが終わったら、つぎはSDカードにラズベリーパイ用のOSをインストールします。
Raspberry Pi Imagerを立ち上げます。
1)SDカードにインストールするOS
2)インストールするSDカード
を選択します。
インストールするOS
インストールするOSは、Raspberry Pi OS(32-bit)を選択します。
ラズベリーパイ用OSには、Raspberry Pi OSのほかに、以下のようなOSをインストールすることも可能です。
・Raspberry PI OS Lite(32-bit)
・Raspberry PI OS Full(32-bit)
・Ubuntu
・manjaro ARM Linux
・RISC OS PI
・RetroPie
・Recallbox
この記事でラズベリーパイ用SDカードのセットアップ方法を読んでいる読者の方々は、ラズベリーパイのセットアップをはじめて行う初心者の方々であると想定すると、セットアップするOSはRaspberry PI OS一択です。
そのほかのOSについては、ラズベリーパイを使ってやりたいことが、Raspberry PI OSで実現するよりも、ほかのOSを使って実現したほうが簡単に実現できるようなことに進展してきたときに、Raspberry PI OS以外のOSの選択肢も考えてみるとよいでしょう。
SDカードのセットアップ
OSを選択したら、セットアップするSDカードを選択します。
先ほどフォーマットしたSDカードを選択します。
最後に、「WRITE」をクリックします。
セットアップ先のSDカードのデータが消去されますがいいですか?
という意味の警告ウインドウが表示されますので、「YES」をクリックします。
SDカードへの書き込みが開始されます。
「Writing」が100%となり、書き込みが完了すれば、「Verifying」となり、「Verifying」が100%となると、以下のウインドウが表示されます。
これでSDカードのセットアップは完了です。
Raspberry Pi OSのインストールに失敗するときは
まれに「Verifying」が100%とならず、SDカードのセットアップが終了しないことがあります。
このようなときは、SDカードの相性問題を疑ってみましょう。
ラズベリーパイに使用するSDカードの相性問題については、こちらの記事をご参照ください。
まとめ
ラズベリーパイ用のSDカードのセットアップを説明してきました。
そして、セットアップしたSDカードを使って、ラズベリーパイの起動確認を実施しました。
以上でラズベリーパイの初期設定は終わりです。
それでは、みなさんそれぞれがラズベリーパイで実現したことにチャレンジしていきましょう。
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